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初の売上高5兆円…大和ハウスが通期上方修正、米の戸建住宅堅調の理由

大和ハウス工業は10日、2024年3月期連結業績予想を上方修正した。北米戸建住宅事業の大きな伸びなどで売上高は期初公表比1000億円増の5兆200億円(前期比2・3%増)と、初の5兆円台を見込む。営業利益は同50億円増の3850億円(同17・3%減)とする。

単位億円、増減率%、下段通期見通し▼は赤字・マイナス。配当のある場合の上段カッコ内は前の前の期の実績、下段通期見通し

戸建住宅、商業施設、事業施設の3セグメントで売上高が期初予想を上回る見通し。米国で住宅ローン金利が依然として高水準に推移する中、戸建事業が堅調な背景として「借り換えの金利が高くなるので、中古から新築に顧客が流れてきている」と、芳井敬一社長は説明した。

一方で中国向けは不動産市場低迷の影響を受け、開発済みのマンションの引き渡しを7月時点で全て完了。下期(10月―24年3月)から25年3月期にかけて、中国での新規開発を控えるとした。

23年4―9月期は商業施設や事業施設などが堅調に伸び、売上高は4―9月期として過去最高を更新。増収営業増益だった。

日刊工業新聞 2023年11月11日

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