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日野自動車が投入へ、航続延長装置型PHVトラックの狙い

日野自動車が投入へ、航続延長装置型PHVトラックの狙い

日野自の大型燃料電池トラック「プロフィアZ FCV」

日野自動車は2030年をめどにレンジエクステンダー(航続距離延長装置)型のプラグインハイブリッド車(PHV)トラックを開発し市場投入する。国内トラックメーカーで同車種投入を公表するのは初めて。トラックの電気自動車(EV)化が進む中、多くの荷物を長距離運ぶ大型トラックは巨大な電池を積む必要があり、効率が悪いとされている。EV、燃料電池車(FCV)のほかにも選択肢を追加し、多様な電動化ニーズを取り込む。

開発するPHVはモーター主体で走行し、エンジンで発電した電気でさらに走行距離を延ばせる。水素やカーボンニュートラル温室効果ガス排出量実質ゼロ)燃料で発電すれば二酸化炭素(CO2)も削減可能。

日野自はモーター駆動に統一し、EV、FCV、PHV全てに対応できる一括企画のプラットフォーム(車台)を開発する。小木曽聡社長は「(24年末を予定する三菱ふそうトラック・バスとの)経営統合が順調に進めば、パワートレーン(駆動装置)は独ダイムラー・トラック、トヨタ自動車を含めた4社と一緒に続きを描くことになる」と個社での開発にとどまらない考えを示した。

日刊工業新聞 2023年10月30日

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