いすゞが「EV路線バス」投入、フルフラットで転倒防ぐ
いすゞ自動車は、客室内がフルフラットで転倒事故防止に貢献する電気自動車(EV)路線バスを2024年度内に国内で発売する。現在、日本国内で走るEVバスは中国企業製のみで、国内メーカーによる導入公表は初となる。電動駆動装置「eアクスル」を採用することなどでフルフラット設計を実現した。価格や販売目標台数は非公表。日野自動車との共同出資会社ジェイ・バス(石川県小松市)の宇都宮工場(宇都宮市)で生産する。
投入するのはフルフラット路線バス「エルガEV」。ディーゼルエンジンを搭載した従来のノンステップバスと同等の乗降性を確保しつつ、電動化によるレイアウトの自由度を生かして車室内後部の段差をなくした。全ての座席に段差なくアクセスできるように座席を配置し、車内移動の完全バリアフリー化を図った。スーツケースを持った旅行者やベビーカー使用者もスムーズに移動できる。
【関連記事】 EVでも成長を目指すオイルシールメーカーの圧倒的強さ
日刊工業新聞 2023年10月26日