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ハンドルなしで車を運転!手のひらサイズの最先端「操作デバイス」の機能

日立アステモが2030年以降投入
ハンドルなしで車を運転!手のひらサイズの最先端「操作デバイス」の機能

日立アステモが開発している新しい自動車操作デバイスの試作品

日立Astemo(アステモ、東京都千代田区、竹内弘平社長)は、自動車ハンドルの代わりとなる、手のひらサイズの新しい操作デバイスを2030年以降に市場投入する。ステア・バイ・ワイヤ(SBW)と呼ばれる、ハンドルとタイヤを機械的に接続せず、操作を電気信号でタイヤに伝える技術を使う。片方の手首と指先の操作だけで、既存の円形ハンドルを上回る操作性があり、操舵システムの低コスト化にもつながる。

円形ハンドルでは大きな交差点を曲がる際にはハンドルを240度程度、大きく回す必要があるのに対し、新操作デバイスは曲がりたい方向に台上のデバイスをひねるだけですむ。ハンドルがなくなって部品コストが抑えられるほか、操縦席のレイアウトの自由度が上がり、車のデザインを大きく変える可能性がある。

日立アステモは26年以降にSBWの部品販売を始める計画で、新操作デバイスは29年以降の市場投入を予定する次世代SBWシステムに位置付けており、試作品を使った評価や開発を進めている。

日刊工業新聞 2023年10月25日

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