トヨタ自動車は２３日、足回り部品の供給不足により停止していた一部車両工場の稼働を再開すると明らかにした。工場によって再開するタイミングに差はあるが、２４日中にはおおむね各工場で車両の生産を始められる見通しだ。１６日の午後から続いた一部車両工場の停止は約１週間で復旧した。今後、原因究明や再発防止に向けた取り組みが進むとみられる。

２３日は６工場８ラインで車両の生産を止めていたが、２４日の早朝からトヨタの高岡工場（愛知県豊田市）と豊田自動織機の長草工場（同大府市）で生産を再開。同日、午後にはトヨタ車体の吉原工場（同豊田市）、富士松工場（同刈谷市）、いなべ工場（三重県いなべ市）でも稼働を始める。岐阜車体工業（岐阜県各務原市）は２６日から復旧する予定だ。

トヨタの車両工場が停止する原因となった中央発條の藤岡工場第４工場が再開したため。同社では２１日から足回り部品の供給を再開した。爆発事故を起こした乾燥の工程については引き続き停止しているが、国内外の工場でバックアップしている。