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安くて手が汚れにくい…片手で簡単開封できるスゴイ「小袋容器」の構造

VPAKが量産開始
安くて手が汚れにくい…片手で簡単開封できるスゴイ「小袋容器」の構造

小袋を片手で折り曲げるだけで中身を出せる

VPAK(滋賀県長浜市、橋本忠代表取締役)と開伸(同市、野見山勇大社長)は、片手で簡単に開封できる小袋状の容器「VSパック」の製造・販売を本格化する。このほど、初の受注案件として100万袋の仮注文を獲得。事業化の見通しが立ったとみて、量産に踏み切る。当面は顧客から預かった中身を充填し、包装して仕上げる受託業務として売り込む。同業務は開伸が請け負い、2024年初夏をめどに月400万袋の供給体制を整える計画だ。

2社が共同開発したVSパックは、袋状の外装フィルムの内側に溶着した開封シートの中央に、ふたの役目をする封止材を取り付けた構造。真ん中で二つに折ると、封止材が破れて口が開く。片手で開封でき、手が汚れにくい。包材が安価なため、製造コストも抑えられる。しょうゆやソースなど液体のほか、顆粒(かりゅう)や粉末、錠剤にも使える。

このほど顧客に代わって容器に内容物を封入・包装して仕上げる受託業務で、国内の健康食品メーカーから100万袋の仮注文を受け初仕事が内定。23年中にも、生産・出荷を始める見込みだ。

これをテコに、2社で事業を本格化する。透明クリアケースの製造を主体とする開伸が量産体制を整え、VPAKは製品開発を主導した立場から生産効率や品質の安定性を高める技術確立を急ぐ。販売目標や具体的な設備投資計画は今後詰め、受託料は個別に見積もる方針。将来は専用の充填設備を自前で整え、開伸から資材を仕入れて内製したいといった顧客ニーズにも応じる。

先ごろ日本包装技術協会の「2023日本パッケージングコンテスト」で入賞したことも追い風に、ユニバーサルデザインの観点で差別化につながる容器として食品業界や化粧品業界などに提案していく。

日刊工業新聞 2023年10月19日

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