「タイヤ内発電」、住友ゴムなど安定化に成功
住友ゴム工業は関西大学の谷弘詞教授との「タイヤ内発電技術」の共同研究で、2種類の発電デバイスを組み合わせることで幅広い速度域で安定した電力を得ることに成功した。タイヤ内部のタイヤ空気圧監視システム(TPMS)の稼働も確認した。タイヤセンシングの実用化で課題となるセンサーデバイスの電池寿命を解決する手段として期待される。
タイヤ内発電技術は、タイヤの内側に静電気を利用した発電デバイスを取り付け、タイヤの回転によって電力を発生させる技術。
今回の開発では、加速度変化による遠心力を利用する発電デバイスと、タイヤの歪みの変化による張力を利用した発電デバイスの2種類を使用。デバイスを並列接続することで、幅広い速度域で安定した電力を得られるようになった。実車を用いた実験で低速域から高速域まで安定してTPMSの起動が可能なことを確認した。
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日刊工業新聞 2023年10月13日