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窒化ケイ素ボールで新生産棟、東芝マテリアルが70億円超投資

窒化ケイ素ボールで新生産棟、東芝マテリアルが70億円超投資

増設表明書を佐藤大分県知事(右)に手渡す白井東芝マテリアル社長(1日、大分県庁)

東芝マテリアル(横浜市磯子区、白井隆雄社長)は、大分工場(大分市)に電気自動車(EV)モーター用ベアリング向け窒化ケイ素ボールの生産棟を増設する。EVモーターの電食対策として窒化ケイ素ボールの需要が拡大していることに対応する。投資額は70億円超。2026年1月の稼働を見込む。フル稼働時には本社工場を含めた生産能力が22年度比2・5倍まで拡大する。

新棟はジャパンセミコンダクター大分事業所内にある東芝マテリアル大分工場に建てる。新棟は2階建てで、延べ床面積は約4000平方メートル。24年初頭に着工する。

大分県の佐藤樹一郎知事を訪れた白井社長は「EV用モーターの電食対策には窒化ケイ素ボールが必須だ。ベアリングだけを既存品のスチールボールから交換すればよい。雇用に貢献し、地元の取引先を多数採用して地元に根付いた事業を行っていく」と述べた。


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日刊工業新聞 2023年09月04日

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