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AGCと三菱ガス化学、ガラス製造のCO2活用でメタノール製販

AGCと三菱ガス化学は31日、三菱ガス化学が開発したメタノール製造技術を適用し、AGCの建築用ガラス製造時に発生する二酸化炭素(CO2)を原料に、メタノールの製造・販売を検討開始することに合意したと発表した。AGC鹿島工場(茨城県神栖市)で2030年頃までに事業化することを目標とする。

CO2の回収・利用(CCU)技術を用いて、日本最大規模の建築用ガラス製造設備で発生するCO2をメタノールに変換し、製造・販売する。CO2由来のメタノール製造の際には水素も必要となるが、AGC鹿島工場では化学品製造の副産物として水素が得られるため、メタノール製造に活用することも可能となる。

回収したCO2を原料とした化学製品は、従来製法に比べてCO2の回収・変換に伴うコスト増が課題となる。三菱ガス化学は、既存の販売網を通じ、環境負荷の低さを訴求することで需要家の開拓を図る。

AGCは自社化学品事業の原料として使用しているメタンガスについても、CO2を有効活用した環境循環型メタノールに置き換える検討を進め、カーボンリサイクルを前提とした化学製品の事業化も視野に入れる。


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日刊工業新聞 2023年09月01日

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