好調続く建設機械出荷、33カ月連続プラス
日本建設機械工業会(建機工)が31日発表した7月の建設機械出荷額は、前年同月比12・7%増の2963億4600万円となり、33カ月連続のプラスだった。伸び率は前月の31・1%増から縮小した。輸出向けは同17・2%増の2102億9200万円で、同じく33カ月連続のプラス。国内向けは同3・0%増の860億5400万円で、13カ月連続のプラスだった。
輸出向けは9地域中7地域でプラスだった。世界の主要市場の北米は同3・1%減の590億5400万円で、31カ月ぶりのマイナスに転じた。建機工は「例年より高い水準にはある。船積みなど月々の変動要因の影響かもしれない」(事務局)と分析する。米国政府の積極的な公共投資により、多くの機種が好調な状態だ。
アジアは同3・0%増の193億6400万円。29カ月連続のプラスで鉱山機械が好調だった。欧州は同80・1%増の410億2500万円で、12カ月連続のプラス。油圧ショベルが好調で、不調だった前年同月の反動もあり大幅増となった。
内需は公共投資が底堅いほか、メーカー各社の部品不足が解消し、生産能力が高まったことが寄与した。
機種別では、補給部品が同12・0%減の336億1700万円で3カ月連続のマイナス。建機工は「心配しており、もう少しウオッチしたい」(同)とした。
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日刊工業新聞 2023年09月01日