感度100倍・高速撮影も可能…新日本空調が微粒子可視化カメラ投入
新日本空調は微粒子可視化専用の高感度カメラ「パーティクルアイ」の3モデル(写真)を10月に発売する。独自開発の高速画像処理技術「ViESTエンジン」の搭載や感度検証技術により、最上位モデルで旧型の100倍の感度を実現した。従来困難だった高速撮影に対応したモデル、小型の標準モデルも用意した。9月に受注を始める。
ViESTエンジンは粒子からの微弱な散乱光の検出や定量解析に特化しており、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)センサーと組み合わせて高感度を実現した。
最上位モデルは0・09マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の微粒子を可視化できる。旧型に比べ、同サイズの粒子を100倍広いアングルで撮影できる。
高速撮影対応モデルは、通常の毎秒30の映像コマ数では追跡できない、回転機器や噴霧機器の発生微粒子などの高速現象の微粒子を可視化できる。
3モデルともギガビット(ギガは10億)・イーサネットによる有線LAN接続を採用して長距離配線し、シーンに合わせた撮影条件を選択できる。
日刊工業新聞 2023年08月30日