「非常に重要な市場」…ベンツが日本でEV商品拡充
独メルセデス・ベンツグループのオラ・ケレニウス会長は、日本市場向けの電気自動車(EV)の商品群を拡充する考えを示した。日本法人のメルセデス・ベンツ日本(東京都品川区)が都内で開いた新車発表会で、ケレニウス会長は日本市場について「非常に重要な市場。(EVの普及が)後れているとは思わない。スタート地点に立っている。正しい決断をする時だ」と述べた。
イベントでは高級スポーツ多目的車(SUV)のEV「EQE SUV」の日本での導入と、予約注文の受付開始を発表した。メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長は国内でのEV拡販に向け、「ハイパワーチャージャー(急速充電器)の導入を検討している」と説明。EV専売店舗についても、横浜市神奈川区に続く2店舗目を東京都港区の青山エリアに2023年秋に新設する方針を明らかにした。
14年ぶりに来日したケレニウス会長は、メルセデス・ベンツの30年までのラインアップのEV化、高出力の急速充電器の設置、生産工程の二酸化炭素(CO2)80%削減に向けた施策なども語った。
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日刊工業新聞 2023年08月28日