「実質的な値下げ」…ワイモバイルがデータ増量の新プラン
ソフトバンクは23日、携帯通信サービスのブランド「ワイモバイル」で利用可能な月間データ容量を従来より増やした新料金プランの提供を10月以降に始めると発表した。余ったデータ容量は翌月に繰り越すことが可能。スマートフォンで動画やゲームを楽しむ利用者が増え、データ使用量が増加傾向にあることに対応する。
新プランの「シンプル2 S/M/L」では顧客が希望する月間データ利用容量に合わせた三つのプランを展開。現在提供中の「シンプルS/M/L」に比べて毎月利用可能なデータ容量をSプランで1ギガバイト(ギガは10億)増の4ギガバイト、Mプランで5ギガバイト増の20ギガバイト、Lプランで5ギガバイト増の30ギガバイトに増やした。
利用可能データ容量が増えたことで、消費税込みの月額料金はSプランが従来比187円高の2365円、Mプランが同737円高の4015円、Lプランが同957円高の5115円となった。月間データ使用量が1ギガバイト以下だった場合、月額料金をMプランの利用者は1100円、Lプランの利用者は2200円割り引く。ソフトバンクの寺尾洋幸専務執行役員は「(SプランとMプランの1ギガバイト当たりの単価では)実質的な値下げとして提供する」と述べた。
日刊工業新聞 2023年08月24日