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三菱自動車、国内全工場で戦略車「SUV」を生産。国内年60万台を維持へ

「RVR」次期モデルを名古屋製作所から水島製作所へ移管
三菱自動車、国内全工場で戦略車「SUV」を生産。国内年60万台を維持へ

相川哲郎社長とアウトランダー(写真は「PHEV」)

 三菱自動車は2019年度から、国内の全完成車工場でスポーツ多目的車(SUV)を生産する。SUV「RVR」次期モデルの生産を名古屋製作所(愛知県岡崎市)から水島製作所(岡山県倉敷市)へ移管し、年間10万―15万台を生産する。総投資額は約150億円と見られる。国内の完成車3工場全てで戦略車種のSUVを生産し、同60万台超の国内生産を維持する。

 19年度のRVR全面改良に合わせて生産を移管する。水島の完成車組み立て2ラインのうち1ラインをほぼRVR専用とする。水島で生産中のセダン「ランサー」はRVR移管と同時期に生産を終了する。もう1ラインで生産する軽自動車と合わせて、水島は同35万台のフル稼働を目指す。
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日刊工業新聞2016年3月3日1面
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
19年度以降の各拠点の生産車種は、名古屋がアウトランダーと新SUV、水島が軽とRVR、パジェロ製造が「パジェロ」と「デリカD:5」、アウトランダー。水島製作所の稼働率を足元の88%からフル稼働に引き上げるという。各自動車メーカー各社は生産車種を見直し、国内生産の最適化を図っている。日産は夏に「ノート」の生産を九州工場から追浜工場へ、ホンダは北米向け小型車「フィット」を寄居工場から鈴鹿製作所に移管しするなどして、国内生産を年間90万台半ばとする。

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