ｕｙｅｔ（ユエット、東京都渋谷区、梶田大樹・金井洸樹共同代表）は、バーチャルユーチューバー（Ｖチューバー）と共同で企業の採用活動を支援するサービスを始めた。Ｖチューバーが就業体験する様子を漫画コンテンツで紹介し、若者の関心を引き寄せることで訴求効果を高める。最大で１カ月に１社程度のコンテンツを制作し、人手不足で特に若年層の採用難に悩む企業を後押しする。

ユエットはＶチューバーのほか、バーチャルキャラクターで生配信する「Ｖライバー」に、ネット上で商品や店舗を紹介してもらうことで、それらを販売促進する事業を展開中。特に地方の特産品を集めた「バーチャル物産展」で成果を上げている。人気のあるＶチューバーには多数の固定ファンがついており、中でも若年層への影響力が強い。

このほど外食チェーン店の販促企画の一環で、Ｖチューバー１０人がその店内で働く内容の漫画コンテンツをウェブ上に掲載。１０日間で約３５万ページビュー（ＰＶ）を獲得するなど大きな反響を得たことから、これをメーカーなど一般の企業・団体、さらには地方自治体の採用活動に展開できると判断。「現在、１２００人のＶチューバー・Ｖライバーと取引しており、いずれ２０００人を超える。企業の業態や依頼に合わせ、相性の良いＶチューバーを選べる」（梶田共同代表）としている。

顧客となる企業の情報や職場環境の調査を元にユエット自らがシナリオを作成し、１カ月程度でコンテンツに仕上げる。順次、事例を積み上げることで一般企業向けの売り上げを増やし、２年後には全売上高の半分をこの事業でまかないたいとしている。