食品値上げ、3万品目超…「過去最大級のラッシュとなる」
帝国データバンクは12日、2023年の飲食料品の値上げ品目数が3万品目を突破したと発表した。今後実施するのも含め12日までの判明ベースで計3万9品目に上り「バブル崩壊以後の30年間でも異例で、記録的な22年(2万5768品目)を上回り過去最大級の値上げラッシュとなる」(同社)と指摘する。
10月には酒類や調味料などを中心に、既に3716品目が値上げの予定がある。「原材料高」由来の値上げは一服感が出てきていることなどから、23年の値上げは10月をピークとして緩やかにペースダウンし、22年より1万品目多い3万5000品目前後が想定されるという。
ただ、上昇が続く電気代の先行きが不透明なほか、人件費の上昇、円安による輸入物価の押し上げなど潜在的な値上げ要因の解消はできていないため「年末から24年初頭も断続的な値上げの動きが続くとみられる」(同社)とする。
日刊工業新聞 2023年07月13日