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DC・物流倉庫向け電源の米企業を買収する三菱重工の思惑

三菱重工業は、北米でデータセンター(DC)や物流倉庫向け電源を手がける米コンセントリック(テキサス州)を買収する。2―3カ月以内に、同社を傘下に置く米オンポイントグループから全株式を取得する。取得予定額は非公表。三菱重工はDCの冷却システムや物流倉庫向けフォークリフトを手がけており、これらの事業との連携を図る。

DCではクラウドサービス拡大でデータ量が増えてサーバーの高性能化が進んでおり、冷却技術が課題になっている。三菱重工はDC向け冷却を成長事業に位置づけており、電源を手にすることで事業体制を強化する。

物流倉庫向けでは、無人フォークリフト(AGF)や無人搬送車(AGV)をソフトウエア制御する自動化サービス拡大を目指している。コンセントリックは電動フォークリフト向け電源を提供しており、同サービスに組み合わせる計画。

コンセントリックは2000年設立で、社員数は約1000人。業績は非公表。


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日刊工業新聞 2023年07月08日

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