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容量2倍、マクセルが投入した「薄型フレキシブル電池」新製品の性能

容量2倍、マクセルが投入した「薄型フレキシブル電池」新製品の性能

従来比2倍の容量を持つ薄形フレキシブル電池を開発した(マクセル提供)

マクセルは安全面や環境負荷に配慮した薄形のフレキシブル電池「エアーパッチバッテリーⅡ」に、高容量を特徴とする新製品2種類を追加した。容量を従来比2倍に増やした。長期間使用への対応などが可能になる。エアーパッチバッテリーⅡはサンプル出荷中で、2024年度の量産を予定する。

新製品「AP Ⅱ 112530」の容量は36ミリアンペア時で、大きさは横25ミリ×縦30ミリ×厚さ1・1ミリメートル。「AP Ⅱ 115055」は300ミリアンペア時で、横50ミリ×縦55ミリ×厚さ1・1ミリメートル。

エアーパッチバッテリーⅡは、医療分野では体温や血糖値などの生体情報の監視や、インスリンや鎮痛剤といった薬剤投与での使用を想定。物流分野向けには、物品の位置情報や使用状況、温湿度などの管理タグに適する。

水銀や鉛、カドミウム、リチウム金属を含む有害物や危険物を使っていないほか、0・55ミリ、0・8ミリ、1・1ミリメートルの厚さの製品をそろえ、薄型の機器や曲面部にも貼ることができる。新製品の開発により、幅広い用途に対応可能になった。


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日刊工業新聞 2023年07月04日

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