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家庭用エアコン共同開発、パナソニックが中国・シャオミと連携する狙い

パナソニックホールディングス(HD)と中国・小米(シャオミ)が中国市場向けの家庭用エアコンを共同開発することが明らかになった。シャオミはスマートフォンから家電分野に事業領域を広げている。パナソニックHDの製造技術や品質管理などの知見を組み合わせ、エアコン事業を強化する。パナソニックHDは日本向けエアコンの一部生産を国内回帰させる計画で、OEM(相手先ブランド)生産も含めて中国でのエアコン事業拡大に余力を振り向ける。

中国・広州でエアコンを製造する「パナソニックAPエアコン広州」が、シャオミと中国市場向け空調製品で戦略提携した。シャオミにOEM供給する見通しで、中国での生産拡大が期待できる。

シャオミは2010年創業で、スマートフォン世界3位。近年はスマホ市場の成長鈍化もあり、IoT(モノのインターネット)と人工知能(AI)を融合したスマート家電の開発に注力する。パナソニック製品の品質の高さや環境対応、高い生産性などを評価。後発となるエアコン事業の拡大につなげる。

中国は世界最大のエアコン市場だが、家庭用エアコンでは格力電器など地場メーカーが席巻している。業務用ではダイキン工業がトップを走っており、2023年3月期に中国で約4300億円を売り上げた。24年10月には広東省の新工場が立ち上がる。

パナソニックは広州で製造してきた日本向けの高級・中級モデルの製造を23年度下期以降に日本へ回帰する方針を打ち出しており、中国での事業拡大が課題となっている。

日刊工業新聞 2023年06月29日

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