ニュースイッチ

現行機の大型モデル製品化…ライトジェット機に参入するホンダの勝算

現行機の大型モデル製品化…ライトジェット機に参入するホンダの勝算

新型機の飛行イメージ

ホンダの航空機事業子会社の米ホンダエアクラフトカンパニー(ノースカロライナ州、山崎英人社長)は13日(現地時間)、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の大型モデルを製品化し、1クラス上のライトジェット機に参入すると発表した。最大定員は11人と現行機種より3人増える。2028年に米連邦航空局(FAA)の型式証明取得を目指し、その後市場投入する。価格は未定。

独自技術の主翼上面エンジン配置、自然層流翼型・ノーズ、コンポジット胴体を進化し、最大定員11人を可能にする。燃費は通常のライトジェット機に比べて20%向上した。航続距離は約4862キロメートルで、ライトジェット機では世界で初めて給油無しでアメリカ大陸を横断できる。

現行機種「ホンダジェットエリートⅡ」の航続距離は約2865キロメートル。北米の富裕層に定員増や航続距離などの利点を訴求する。

21年に米国で開かれたビジネス機ショーでコンセプト機を参考展示した後、市場性や需要が見込めると判断して製品化を決めた。


【関連記事】 空を飛ぶものの性能を決定付ける金属加工のエキスパート
日刊工業新聞 2023年06月14日

編集部のおすすめ