トヨタの立ち乗り3輪EVが市街地回遊を快適にする
愛知県豊田市はトヨタ自動車の立ち乗り型3輪電気自動車(EV)「C+walkT(シーウォークティー)」を活用した市街地回遊事業を7月に始める。歩道(公道)を走行可能な同EVを市民や市外からの来訪者に貸し出し、近距離移動や観光での利用を通じて楽しさ、快適さを体感してもらう。
当初の発着点は1カ所で、名古屋鉄道の豊田市駅など順次増やしていく。
シーウォークティーを5台導入し、7月14日に「まち+モビ」の名称でサービスを始める。年齢を問わず利用可能で、身長の要件は140センチ―185センチメートル。荷物を含め重量100キログラムまで対応する。
低炭素社会のモデル地区「とよたエコフルタウン」を発着点に設定した。事前予約を同タウンのホームページ(HP)で受け付ける。自治体としてシーウォークティーを貸し出すサービスは全国で初めてという。
同市は2018年ごろから立ち乗り型EVの実証実験を重ねてきた。23年4月の改正道路交通法施行で要件を満たす小型車の歩道走行が可能になり、シーウォークティーの導入・貸し出しに至った。
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日刊工業新聞 2023年06月05日