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「カムリ」「イノーバ」生産するトヨタのインド拠点、3交代シフト・25%増員の狙い

「カムリ」「イノーバ」生産するトヨタのインド拠点、3交代シフト・25%増員の狙い

トヨタが1月にインドで発売した新型ミニバン「イノーバ・ハイクロス」

トヨタ自動車はインドで車両生産台数を3割引き上げる。生産拠点の「トヨタ・キルロスカ・モーター」(TKM)で勤務シフトを3交代制にして増産する。TKM内にある技能訓練施設からの人員受け入れも合わせて、25%ほどの増員を計画する。現地におけるスズキとの協業拡大効果に加え、堅調な受注に対応する。

TKMはミニバン「イノーバ」やセダン「カムリ」などを生産しており、約6000人の従業員と31万台の生産能力を抱える。

トヨタはスズキとの協業でインド市場の攻略を進める考え。2017年以降、トヨタのハイブリッドシステムの提供やスズキによる車両のOEM(相手先ブランド)供給などを実施してきた。

22年にスズキが開発した新型スポーツ多目的車(SUV)「グランドビターラ」の生産を開始。トヨタからは「アーバンクルーザー・ハイライダー」として販売されているほか、23年1月からはスズキが南米やアフリカ、中東などに向けて輸出を始めた。

またトヨタは新型ミニバン「イノーバ・ハイクロス」も1月に発売している。

コロナ禍からの回復もあり、トヨタのインドの新車販売は2年連続でプラス成長しており、22年の販売台数は前年比20・2%増の15万6980台だった。

インドの人口は近く中国を上回り、世界最多になる見通しだ。モータリゼーションと電動化が同時に加速しており、トヨタも投資を強化。22年には脱炭素化に向け、トヨタグループとして計480億ルピーを投資する計画を公表している。

TKMや部品生産子会社で電動車や電動駆動部品の生産などを進めている。


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日刊工業新聞 2023年05月26日

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