販売高マイナス続く、半導体製造装置市場に逆風
日本半導体製造装置協会(SEAJ、東京都千代田区)がまとめた日本製半導体製造装置の4月の販売高(速報値、2―4月の3カ月平均)は前月比0・4%減の3339億4400万円で、2カ月ぶりのマイナスとなった。メモリー半導体を中心に在庫調整が継続し、市況の底打ち時期が見えにくいことを受けて、半導体メーカーが投資を抑制したことが響いた。世界の景気減速感が強まっていることも逆風になったと見られる。
電流の制御に使うパワー半導体は電気自動車(EV)向け需要が活況で、パワー半導体メーカーの投資意欲も旺盛だが、装置需要全体に占める比率が小さく、メモリー向けなどの落ち込みを吸収し切れなかった。
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日刊工業新聞 2023年05月26日