今日は猫の日、ア二マルセラピー最新事情。犬派よりも猫派が増えた!?
文=岩村太郎(医療法人社団 直和会 平成立石病院院長)
最近、日本のペット事情も変わってきており、犬派よりも猫派が増えたといわれています。今回は、ペットによって心が癒やされるというお話です。
ア二マルセラピーについて興味のある人も多いと思います。これは、動物とふれあうことにより、人の心身におこる生理的・心理的・社会的効果を利用し、病気の治療や健康・生活の質の向上を目的として行われています。
主に犬や猫をはじめ、馬やイルカなど人と喜怒哀楽をともにできる動物が主役になります。自閉症の子供にはイルカのセラピー、身体障害者への馬を使ったホースセラピーなどが有名です。この治療の対象となる人は、精神的・身体的な問題を抱える子供や認知症、精神的、身体的障害のある人に加え、がんなどによって終末期を迎えている人など多岐にわたっています。
普段より動物に接している人は実感していることと思いますが、動物は人にとってさまざまな癒やしとなり、心の安静をもたらしますし、身体的にもよい効果をもたらします。
例えば人が言葉をかけながら犬をなでていると、血圧が下がることが分かっています。これは癒やしやリラックスすることによる自律神経への好影響によるものとされています。このように常にペットの犬と接している人は心疾患発作の頻度を減少させ、死亡率が低くなるという報告もあります。
セラピーというと大げさになりますが、日常生活において喜怒哀楽をともにできる動物と接することで、自身の健康維持にも良い効果が期待できます。
特に犬は情緒レベルが高く、人と共感し信頼関係を作りやすいと言われています。はるか昔から狩りのパートナーとして付き合いが長く、犬も人との接触でストレスを感じることが少ないようです。
さらに、犬は驚くべきことに、糖尿病患者の低血糖発作やてんかん発作の前に感じて、飼い主に知らせることもできるそうです。また、その優れた嗅覚により、がんをも嗅ぎ分けることがあります(詳しくは『がん探知犬』でインターネット検索してください)。ここまでくるとセラピー以上に、我々の健康や命を守ってくれる”ライフセーバー”ともいえる存在となるのではないでしょうか。
飼うのは大変ですが、素直で裏切ることなく、癒やしを与えてくれるペットは、余生を一緒に過ごすためのパートナーとして、考えてみるのもよいのではないでしょうか。
ア二マルセラピーについて興味のある人も多いと思います。これは、動物とふれあうことにより、人の心身におこる生理的・心理的・社会的効果を利用し、病気の治療や健康・生活の質の向上を目的として行われています。
主に犬や猫をはじめ、馬やイルカなど人と喜怒哀楽をともにできる動物が主役になります。自閉症の子供にはイルカのセラピー、身体障害者への馬を使ったホースセラピーなどが有名です。この治療の対象となる人は、精神的・身体的な問題を抱える子供や認知症、精神的、身体的障害のある人に加え、がんなどによって終末期を迎えている人など多岐にわたっています。
普段より動物に接している人は実感していることと思いますが、動物は人にとってさまざまな癒やしとなり、心の安静をもたらしますし、身体的にもよい効果をもたらします。
例えば人が言葉をかけながら犬をなでていると、血圧が下がることが分かっています。これは癒やしやリラックスすることによる自律神経への好影響によるものとされています。このように常にペットの犬と接している人は心疾患発作の頻度を減少させ、死亡率が低くなるという報告もあります。
犬は情緒レベルが高く、人と共感し信頼関係を作る
セラピーというと大げさになりますが、日常生活において喜怒哀楽をともにできる動物と接することで、自身の健康維持にも良い効果が期待できます。
特に犬は情緒レベルが高く、人と共感し信頼関係を作りやすいと言われています。はるか昔から狩りのパートナーとして付き合いが長く、犬も人との接触でストレスを感じることが少ないようです。
さらに、犬は驚くべきことに、糖尿病患者の低血糖発作やてんかん発作の前に感じて、飼い主に知らせることもできるそうです。また、その優れた嗅覚により、がんをも嗅ぎ分けることがあります(詳しくは『がん探知犬』でインターネット検索してください)。ここまでくるとセラピー以上に、我々の健康や命を守ってくれる”ライフセーバー”ともいえる存在となるのではないでしょうか。
飼うのは大変ですが、素直で裏切ることなく、癒やしを与えてくれるペットは、余生を一緒に過ごすためのパートナーとして、考えてみるのもよいのではないでしょうか。
日刊工業新聞2016年1月29日 ウイークエンド