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メニコンが新本社ビルに劇場を設けた理由

メニコンが新本社ビルに劇場を設けた理由

新しいオフィスビル内に設けた「メニコン シアターAoi」ではオペラやミュージカルなど演劇・音楽公演が開催される

オフィスビルの中に芸術拠点が誕生―。コンタクトレンズ大手のメニコンが4月に完成させた新しい本社ビル(名古屋市中区)には演劇・音楽公演ができる劇場が設けられている。客席数は301。設計の狙いについて田中英成会長は「オペラやミュージカルは大きな劇場で(費用がかかるため)開催が難しいが、これぐらいのサイズであれば開催しやすい」と説明する。

プロジェクションマッピングと組み合わせた緞帳(どんちょう)も見どころ。同社が中期経営計画で重視する「五感」がテーマで、五つの円の中に花々が映し出される作品だ。内覧に訪れた人々は「これはすごい」と舌を巻く。

田中会長は「芸術が育たないところには人は住み着かず、人が定着しないところには経済は発展しない」と主張する。本社を置く名古屋で芸術・文化振興を図ることで、経済発展を図って“みる”。

日刊工業新聞 2023年05月01日

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