中国にEV電池部品の新工場、J―MAXが55億円投資
J―MAXは中国3カ所目の自動車部品工場(完成予想図)を福建省福州市に2025年1月に稼働する。電気自動車(EV)用電池で世界首位の寧徳時代新能源科技(CATL)の現地工場から大型電池のカバーやケースを受注した。投資額は55億円。新会社に全額出資する広州生産子会社の売上高を5年後に1・5倍にする。
新会社「福建丸順新能源汽車科技」を23年5月に設立する。資本金は3億8000万円。広州生産子会社の広州丸順汽車配件が全額出資する。広州からの移設を含め工場にプレスラインや溶接、塗装の設備を導入する。
J―MAXは自動車用プレス部品が主力でEV向けを強化中。タイと中国・武漢市にも海外工場を持つ。広州事業の22年3月期の売上高は173億円。新たにCATLに電池ケースなどを24年3月から供給する。
福建省にもCATLの主要工場があり、同寧徳市に22年8月に開発・営業拠点を新設し受注活動を続けていた。
日刊工業新聞 2023年04月19日