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過去最多…防災食を備蓄する家庭が増えている

過去最多…防災食を備蓄する家庭が増えている

防災食を食べた分だけ買い足す動きも広がっている(イメージ)

ミドリ安全(東京都渋谷区、松村不二夫社長)がまとめた「2023年度 家庭での防災への取り組みや防災食(非常食)の備えについての実態調査」によると、家庭での防災食の備蓄率は前年度比3・8ポイント増の59・9%で3年連続増加し、18年度の調査開始以来過去最多となった。防災食を食べた分だけ買い足し、常に新しい食料をためておく「ローリングストック」の実施率も過去最高の22・0%となった。

現在防災食を備蓄していない家庭は35・7%。理由として「お金がかかる」「保管スペースがない」がともに22・7%と最も多かった。相次ぐ値上げや物価上昇により経済的影響を強く受けたことが要因。防災グッズを保管するスペースの確保には「ローリングストック」が役立つと考えられる。

また、ハザードマップで居住エリアの災害リスクを確認している人は前年度比2・4ポイント増で43・8%。一方、冬の寒さへの防寒対策は61・1%の人が十分にできていないと回答し、簡易トイレの備蓄率も26・6%に留まるなど低い結果となった。

調査は子どもと同居する20―49歳の母親を対象にインターネットで実施し、800人の有効回答を得た。

日刊工業新聞 2023年月4月18日

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