超高感度・高分解能を実現…次世代PET/CTの実力値
GEヘルスケアジャパンが発売
GEヘルスケアジャパン(東京都日野市、多田荘一郎社長)は、半導体検出器を搭載した次世代陽電子放射断層撮影(PET)/コンピューター断層撮影装置(CT)「オムニ レジェンド」を発売した。被検者の被ばくを低減しつつ、半導体SiPM(シリコンフォトマル)で構成した最先端の検出器により超高感度、高分解能を実現。人工知能(AI)を活用した画像再構成技術などの搭載により、高品質の画像が得られる。
オムニ レジェンドは放射線を効率よく光に変換する技術などで、従来のデジタルPET/CT装置の2倍以上のシステム感度と高い空間分解能の両立を実現。より高精細なPET画像を短時間で取得でき、診断の精度向上や医療の効率化、被検者の負担軽減が期待される。
また、人工知能(AI)を活用し、画像再構成技術で病変を見やすく描写したり、被検者の適切な検査位置を決めたりすることができる。
がん患者やがんによる死亡者数の増加に伴い、PET/CT装置による診断や治療効果の評価の重要性が高まっている。また、がんの診断と治療が一体となった「セラノスティクス」の普及を背景にPET検査の新たな薬剤も登場するなど進化しており、検査装置には多様化するニーズに応える機能が求められている。
同装置は14―16日にパシフィコ横浜(横浜市西区)で開催される「国際医用画像総合展(ITEM2023)」に出展する。
日刊工業新聞 2023年04月14日