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スーパーしか売っていない、大手メーカーのオリジナル商品続々!

シジシ―ジャパン、大手メーカーと組み販路専用商品開発へ
スーパーしか売っていない、大手メーカーのオリジナル商品続々!

シジシーの商品展示会のようす

 シジシ―ジャパン(東京都新宿区、堀内淳弘社長、03・3203・1111)は大手食品メーカーと組み、食品スーパー(SM)チャンネル(販路)専用商品の開発に着手した。まず大手即席めんメーカーや加工食品メーカーと組んだ4品目程度の販売に踏み切る。食品専門のSMのボランタリーチェーンならではのマーケティング力を活用した商品開発。これまで大手メーカーはコンビニエンスストア専用の商品を開発したりプライベートブランドを製造したりするケースはあったが、スーパーチャンネルを特定した商品を開発するのは珍しい。

 第1弾は大手即席めんメーカー、日清食品と組んだ付加価値型の即席めんや、はごろもフーズのシーチキンフレークと日清オイリオのオリーブオイル「ボスコ」が協業した「オリーブ香るツナフレーク」。また、即席みそ汁の「たっぷり野菜と出し香る即席みそ汁」、さらに専用のスティックコーヒーの開発が計画されている。いずれも今夏にも導入する見通し。

 同社では加盟店合算の総売上高4兆3000億円以上の規模を背景に、メーカーにSMでしか販売しない専用商品の開発を提案してきた。今回、これに大手メーカーが呼応する形で実現した。コンビニがSM商品の領域を強化している現在、差別化商材として加盟各社に提案していく見通しだ。

 セブン&アイ・ホールディングスやイオンなど大手流通業は、このところ地域や地方の店舗に焦点をあてた組織改革を推進している。地域の商材を増やしたり地域の食文化を反映したり商品を増やす方針。メーカーは今後、この地域や販路別に対応した商品開発が求められそうだ。
 シジシ―ジャパンは中堅中小の食品スーパーの共同仕入れ機構・ボランタリーチェーン。
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日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
メーカーも販路を分けて商品を開発・生産すれば商品が違うのだから食品スーパーでは安く、コンビニでは高いという価格の干渉を防げると思います。いよいよ、スーパー、コンビニ、ドラッグなどと販路を分けて商品開発、生産する時代に入ったのでしょうか。大量生産、大量販売、大量宣伝時代の次に来るトレンドか。

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