津波の高さ再現、従来の2倍に。南海トラフ地震の実験も可能
鹿島が「マルチ造波水路」を更新
鹿島は15日、同社技術研究所(東京都調布市)の海洋・水理実験棟内の水理実験施設「マルチ造波水路=写真」を更新したと発表した。これにより、再現可能な津波波形の高さが従来比2倍になるなど、実験性能の大幅な向上で再現性の高い水理実験が可能になる。
津波造波・環流装置のポンプの能力を高め、100分の1縮尺実験で最大20メートル相当の津波高を再現できる。東日本大震災で観測された二段型(コブ型)波形の再現実験や、将来的な発生が懸念される南海トラフ地震の想定津波高による実験も可能。
水路幅を従来の0・7メートルから1・2メートルに拡大したことで、これまでより大規模な模型による実験も行うことができる。同社では新施設を活用し、海洋・港湾構造物や津波防潮堤など陸上構造物への波の影響を把握。防災・減災技術に役立てる。
津波造波・環流装置のポンプの能力を高め、100分の1縮尺実験で最大20メートル相当の津波高を再現できる。東日本大震災で観測された二段型(コブ型)波形の再現実験や、将来的な発生が懸念される南海トラフ地震の想定津波高による実験も可能。
水路幅を従来の0・7メートルから1・2メートルに拡大したことで、これまでより大規模な模型による実験も行うことができる。同社では新施設を活用し、海洋・港湾構造物や津波防潮堤など陸上構造物への波の影響を把握。防災・減災技術に役立てる。
日刊工業新聞2016年2月16日建設面