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クライオ電子顕微鏡を創薬応用、スタートアップが資金調達

創薬スタートアップのキュライオ(東京都文京区)は約2億6千万円を調達した。ビヨンドネクストベンチャーズや旭化成ファーマなどが第三者割当増資を引き受けた。調達資金で自社の新薬候補(パイプライン)の開発を進める。

キュライオはクライオ電子顕微鏡を使った、たんぱく質の構造解析に強みを持つ。従来のX線結晶解析では解析できない細胞表面などのたんぱく質を解析し、相互作用する化合物を特定する。新薬開発のスピードアップが期待できる。

クライオ電子顕微鏡は使用にあたってノウハウを必要とする。同社はクライオ電子顕微鏡を用いた、たんぱく質の構造解析で成果を上げている東京大学の濡木理教授と共同研究契約を結ぶなど、創薬研究を続けてきた。

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