NTTとKDDIが6G時代へタッグ、世界標準化目指す「オールフォトニクス・ネットワーク」とは?
NTTとKDDIは、光通信網技術の世界標準化に向けて提携した。国内外の他企業とともにオープンイノベーションで、光通信網の研究・開発を進めることを検討。第6世代通信(6G)時代の強靱(きょうじん)な通信網の実現を目指す。
具体的には、両社は通信網を光化する「オールフォトニクス・ネットワーク(APN)」の伝送方式の標準化に向けて取り組む。APNは電気処理を行わず光波長信号のまま処理して伝送するため、大容量・低遅延が特徴だ。一方で、サービスごとに有限の光波長を効率的に割り当てる手法や、光ファイバー中や光増幅器での伝送品質劣化の抑制が課題となっていた。両社が持つ光ファイバーや関連の通信技術などを生かす。
また、両社は携帯通信網にAPNを適用するための技術の標準化活動も推進する。基地局を含むコアネットワーク内やデータセンター間をAPNでつなげ、携帯通信・サービスの高度化を目指す。