【動画】祝・WBC優勝、村上選手らの活躍支えるバット職人の手腕
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での躍進を支えるバット職人が、ミズノの養老工場(岐阜県養老町)にいる。プロ野球選手の2―3割が同社のバットを愛用。8日開幕したWBCにも、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手や埼玉西武ライオンズの山川穂高選手、福岡ソフトバンクホークスの近藤健介選手、読売ジャイアンツの大城卓三選手の4選手が出場している。
生産子会社のミズノテクニクス(同)の養老工場は、ゴルフクラブや産業用炭素繊維強化プラスチック(CFRP)などを製造。約7万3000平方メートルの広大な敷地の一角で、プロ向けのバットが生み出されている。
ミズノでプロ選手向け木製バットを制作できるのは現在、クラフトマンと呼ぶ社内資格を持つ名和民夫氏(写真)と渡邉孝博氏の2人のみ。約250人の同工場社員の中でもクラフトマンは一握りで、憧れの存在だ。
クラフトマンの先にはマイスターという称号もある。ミズノテクニクスの能勢孝行社長は「アスリートのニーズを的確に捉えて形にできるのがクラフトマンやマイスター。皆がそこを目指している」と強調する。
日刊工業新聞2023年3月20日