リース会社が認めた「MRJ」の資産価値
【名古屋】三菱航空機(愛知県豊山町)は16日、開発中の国産小型旅客機「MRJ」について、航空機リース会社の米エアロリース(フロリダ州)から最大20機の受注で基本合意したと発表した。20機とも受注した場合、受注額はカタログベースで約1090億円。MRJの受注は日本航空(JAL)から正式受注した2015年1月以来約1年ぶりで、リース会社からは初めて。これで累計受注数は427機となった。
16日開幕したアジア最大級の航空宇宙・防衛展示会「シンガポール・エアショー」で公表した。受注したのは座席数約90席の「MRJ90」で、確定受注が10機、キャンセル可能なオプション契約が10機。リース会社からの初受注で、資産としてのMRJの価値が市場に認められた格好だ。エアロリースへの納入開始は18年の予定。
MRJは15年11月に初飛行。しかし、その後は一部の地上試験の追加などで、初号機納入を従来から約1年遅らせて18年半ばとしていた。一方、MRJの競合機種「E2」シリーズを18―20年にかけて投入するブラジルのエンブラエルも、同エアショー前までに計640機(確定267機、オプション・購入権373機)を受注済み。今後もMRJとE2の受注競争が激化しそうだ。
16日開幕したアジア最大級の航空宇宙・防衛展示会「シンガポール・エアショー」で公表した。受注したのは座席数約90席の「MRJ90」で、確定受注が10機、キャンセル可能なオプション契約が10機。リース会社からの初受注で、資産としてのMRJの価値が市場に認められた格好だ。エアロリースへの納入開始は18年の予定。
MRJは15年11月に初飛行。しかし、その後は一部の地上試験の追加などで、初号機納入を従来から約1年遅らせて18年半ばとしていた。一方、MRJの競合機種「E2」シリーズを18―20年にかけて投入するブラジルのエンブラエルも、同エアショー前までに計640機(確定267機、オプション・購入権373機)を受注済み。今後もMRJとE2の受注競争が激化しそうだ。
日刊工業新聞2016年2月17日機械・航空機面