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“ガクチカ”質問やめる、日立が新卒採用にプレゼン選考を導入する背景事情

“ガクチカ”質問やめる、日立が新卒採用にプレゼン選考を導入する背景事情

プレゼン選考の様子

日立製作所は新卒採用活動の方針として、面接で「学生時代に力を入れたことは何ですか」と尋ねる“ガクチカ”質問をやめて、プレゼンテーションによる選考方法(写真)を導入する。コロナ禍で活動が制限された学生の回答が画一的になっていることなどが背景にある。日立が進めるジョブ型人財マネジメントの方針に合わせて、入社後のキャリア志向や希望職種とのマッチング、職務遂行能力を評価する選考方法に移行する。

プレゼン選考は採用活動の最終選考に導入する。プレゼンは5分の持ち時間内で資料などを使い、対面やオンラインで実施する。「日立のアセットを活用してどのような社会課題解決に携わりたいか」を示し、「希望職種でどんな役割を果たすか」「自分自身の強みや特性をどう生かすか」などを結びつけてプレゼンした後に、質疑応答を行う。学生の論理的思考力、課題発見力、解決策の構想力などの能力や職種への理解度、希望職種とのマッチングを評価する。

日立は10日、2024年4月入社を中心とする新卒採用と2023年度の経験者採用の計画も合わせて発表した。大学・大学院・高専卒業予定者600人、社会人経験者600人、高校卒業予定者50人の計1250人を採用する。

経験者が大学・高専の新卒と同じ規模になるのは初めて。21年度に導入した博士課程学生向けの2カ月以上の長期・有給のインターンシップ制度も拡大し、23年度に前年比8人増となる30人の受け入れを目指す。


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日刊工業新聞 2023年03月11日

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