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ロックボルト遠隔打設専用機に「AGF工法」搭載、大林組が追求する省人化

ロックボルト遠隔打設専用機に「AGF工法」搭載、大林組が追求する省人化

軟弱な岩盤のトンネル掘削に使われるトンネル工事の補助工法「AGF工法」を搭載したロックボルト遠隔打設専用機

大林組はロックボルト遠隔打設専用機「ロボルタス」に、山岳トンネル工事の補助工法「長尺鋼管先受け工法(AGF工法)」の遠隔打設システム「AGF―スクイーズ」を搭載した。ロボルタスがAGF―スクイーズの二つのユニット(重量は計520キログラム)を同時に搭載できるため、ロックボルト打設とAGF工法の二つの作業を1台の機械で遠隔操作による施工を実現した。

リモコンによる遠隔操作ができるため、重機のバスケット上の作業を従来の2人から1人に省人化が可能。

また、接続する次の鋼管を搭載するローディングユニットに事前に次施工の鋼管を搭載できるため、一連の作業のサイクルタイムを約10%短縮できる。

独自に考案したストッパーの搭載により、次施工の鋼管が適切な位置で自動に止まり、目視確認を不要にした。崩落の危険がある切羽(掘削面)近くや、稼働中の機械の近くに作業員が立ち入る必要がなくなり、安全な作業が可能になる。

今後、大林組は遠隔打設システムを搭載したロボルタスを実際の現場に積極的に適用し、安全性と省人化を追求する。

日刊工業新聞 2023年03月02日

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