トヨタが新型「プリウス」PHV投入、搭載した新開発システムとは?
トヨタ自動車は、新型「プリウス」のプラグインハイブリッド車(PHV=写真)を15日に発売する。タイヤ径が19インチとオプション設定の17インチの2種類あり、それぞれ電気自動車(EV)モードでの航続距離は87キロメートルと105キロメートル。燃費はガソリン1リットル当たり26・0キロメートルと、同30・1キロメートルにした。消費税込みの価格は460万円。
月販目標は450台。堤工場(愛知県豊田市)で生産する。事前受注は7500台に上り、納期は最長で約1年だという。
容量を従来比1・5倍の13・6キロワット時に高めたバッテリーや、高出力モーターを備えた新開発のプラグインハイブリッドシステムを搭載。最高出力は同約2倍の164キロワットに向上した。災害時などには電源として利用でき、バッテリーとガソリンが満タンの状態で約5日分の電力をまかなえるという。
オプションとして、屋根に装着する第2世代の太陽光発電システムも用意する。1年間にEV走行距離で1250キロメートル分に相当する電力を発電でき、車載バッテリーの充電やエアコンなどへの電力供給に活用できる。
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日刊工業新聞 2023年03月02日