トヨタ「レクサス」は3.3倍の大幅増、新車販売がコロナ前水準に回復へ
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が1日発表した2月の新車販売台数は、前年同月比20・3%増の42万6726台と6カ月連続のプラスになった。半導体不足は続くものの、新型コロナウイルス感染拡大前の水準へ回復の兆しが見えている。
登録車は同26・3%増の26万9837台と2カ月連続のプラス。特に普通乗用車は同43・6%増の15万5274台と大きく伸長し、2月として1968年の統計開始以降で上から2番目の高水準となった。
乗用車はトヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」やスズキなど5ブランドが前年同月を上回った。特にレクサスは同3・3倍の9525台と大幅増。貨物車はいすゞ自動車が同77・7%増の5626台と好調だった。
軽自動車は同11・3%増の15万6889台と6カ月連続のプラスとなった。車種別では乗用車が同13・8%増の11万9577台、貨物車が同4・1%増の3万7312台。メーカー別では8銘柄中、5銘柄が前年実績を上回った。
車種別では22年10月に一部改良したダイハツ工業のワゴン型軽「タント」や、同7月に全面改良した同「ムーヴ キャンバス」、スズキの軽「スペーシア」などが前年比で大きくプラス。
3月以降の見通しについて全軽自協は「半導体不足で工場の操業停止などが発表された。影響がいつまで続くのか見通しが立たない」とコメントした。
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日刊工業新聞 2023年03月02日