楽天モバイルが法人プラン投入、イベントで楽天の三木谷会長兼社長が呼びかけたこと
楽天モバイルは国内法人向けの携帯通信サービスの提供を30日に始める。自社回線を用いた法人向け携帯通信サービスを同社が提供するのは初めて。同社は、2022年7月に個人向けの携帯通信サービスで、月額0円の料金プランを廃止した。利用者の流出が懸念されている中、法人向けの展開で契約数を伸ばしたい考えだ。
新法人向けサービスは、月間データ容量に応じて三つの料金プランを用意。月間データ量3ギガバイト(ギガは10億)と音声通話を組み合わせたプランの月額費用は1980円(消費税抜き)。同社のアプリケーションを使えば、国内通話はかけ放題になる。22年7月から先行トライアルを開始し、400以上の法人顧客が利用しているという。
親会社の楽天グループは26日、運営する電子商取引(EC)サイト「楽天市場」の出店店舗向けのイベントを開いた。登壇した三木谷浩史会長兼社長は「携帯の民主化を実現する上では、ファンが必要。法人契約を(他社サービスから)楽天モバイルに変えてほしい」と呼びかけた。
日刊工業新聞 2023年01月27日