AMRで米国市場に挑むラピュタロボティクスの勝算
ラピュタロボティクス(東京都江東区、モーハナラージャー・ガジャン最高経営責任者〈CEO〉)は米国市場に参入する。イリノイ州に現地法人を設立しシカゴに拠点を設けた。日本で販売している自律移動ロボット(AMR)を米国で拡販する。米国は人件費の上昇で、自動化ニーズが大きいと判断した。
ラピュタロボティクスは物流倉庫向けにピッキング工程を効率化するロボットを手がける。従業員を一定のエリアに配置し、AMRが商品のある場所へ自発的に移動する。
従業員がAMRの指示を受けて商品をピッキングし、AMRが商品を運搬する。ピッカー1人につき2―3台を導入すると1時間当たりのピッキング数が約2倍に増える。
日本では物流大手に採用されている。米国で販売するロボットの仕様はほぼ同じで、英語とスペイン語に対応する。ガジャンCEOは「米国以外にも人件費が高まっている地域は多い。今後、ほかの地域での展開も視野に入れる」と話す。
日刊工業新聞 2023年01月26日