「D51」の本格運転目指し、大型5面加工機を駆使してSL修繕
滝川工業がJR西日本の蒸気機関車を修繕
滝川工業(兵庫県加古川市)は、JR西日本が動態保存していた蒸気機関車(SL)「D51」200号機を再び本格運転させるため、主要部の修繕工事を行った。滝川工業が保有する大型5面加工機などを駆使し、機関車主台枠(写真)と炭水車の修繕を実施。同SLは2017年度以降に、JR西管轄の観光用SLのけん引機関車として本線運転が行われる計画だ。
滝川工業がSLの修繕作業を行うのは、11―13年度に行ったSL「C57」1号機に次いで2回目。前回の経験を踏まえ、20年以上の現場経験を持つベテラン作業員も投入し、約半年かけて修繕作業にあたった。主台枠の修繕では、大型5面加工機に載せての精密計測や機械加工、シリンダーの内面研削やボルト交換などを実施。細かく作業記録を残して、今後の修繕基準を作ることも目指した。
同社は製鉄所向け設備の生産など大物加工が得意。今回の取り組みで「当社のモノづくりスキルの向上にもつながった」としている。
滝川工業がSLの修繕作業を行うのは、11―13年度に行ったSL「C57」1号機に次いで2回目。前回の経験を踏まえ、20年以上の現場経験を持つベテラン作業員も投入し、約半年かけて修繕作業にあたった。主台枠の修繕では、大型5面加工機に載せての精密計測や機械加工、シリンダーの内面研削やボルト交換などを実施。細かく作業記録を残して、今後の修繕基準を作ることも目指した。
同社は製鉄所向け設備の生産など大物加工が得意。今回の取り組みで「当社のモノづくりスキルの向上にもつながった」としている。
日刊工業新聞2016年2月8日機械面