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景気「悪くなる」40%、中小企業が懸念する経営影響要因

大阪信用金庫(大阪市天王寺区、高井嘉津義理事長)は大阪府内と兵庫県尼崎市内の取引先中小企業に2023年経済予測調査を行った。その結果22年の国内景気は「良くなった」と回答した企業が12・6%だったのに対して23年は「良くなる」と回答した企業が24・9%に増え、景気持ち直しの期待が高かった。ただ22年が「悪化した」は39・5%、23年が「悪くなる」は40・0%あり、厳しさは残る。

22年の経営影響要因で70・9%が「仕入れ価格の高騰」を挙げ、62・4%が23年の仕入れ価格が「上昇する」とした。一方で23年の販売価格が「上昇する」は30・9%に留まり、価格転嫁が業績回復のカギとみられる。

また23年に売上高が「上昇する」と回答した企業の48・8%が「人材確保」を課題とした。同調査は22年12月上旬に行い、752社が回答した。

日刊工業新聞 2023年01月05日

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