名古屋―福井の高速バス実証、JR東海バス社長が語った狙い
JR東海バス(名古屋市中川区、清水紀宏社長)は、名古屋駅(名古屋市中村区)と福井県坂井市を結ぶ高速バス路線「名福ライナーみくに号」の実証運行を始めた。2023年2月12日まで運行する。運賃は片道3500円(消費税込み)。
東尋坊や三国温泉などの福井県の観光地に乗り換え不要で行ける点を訴求し、観光需要を取り込めるか検証する。年末年始を除く月、木―日曜日に運行する。
観光庁が進める「地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業」の一環。清水社長は出発式で「北陸新幹線延伸による環境変化を踏まえて始める」と狙いを説明。現在、東京から金沢市までを走る北陸新幹線は24年春に福井県の敦賀市まで延伸する予定で、福井県の観光需要の拡大が見込まれている。
日刊工業新聞 2022年12月26日