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アイシン系が20億円投資、電動コラム生産能力を倍増

アイシン系が20億円投資、電動コラム生産能力を倍増

アイシン九州キャスティングが製造する電動コラムステアリング(透明ケースの中の部品、同社提供)

アイシン九州キャスティング(熊本市南区、塩田章人社長)は、本社工場の電動ステアリングコラムの製造ラインを増強する。生産能力を現状比2倍の日産2000ユニットに引き上げる。現在1ラインを稼働しており設備投資で1ライン追加する。投資額は20億円。2023年10月の稼働を見込む。

電動ステアリングコラムは自動車のハンドル位置を調整する部品。製品はトヨタ自動車九州(福岡県宮若市)に納める。無人搬送車(AGV)も導入し工場内の稼働効率上昇を狙う。新規に50人の採用を計画する。設備増強にあたり熊本市と立地協定を結んだ。

アイシン九州キャスティングはエンジン部品のダイカスト加工からの一貫生産を行う。自動車の電動化に対応するため、新事業として21年10月に電動ステアリングコラムの製造を始めた。

塩田社長は「自動車のCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)が進む中で、エンジンに代わる事業として生産を始めた。地域に根ざしたモノづくりを進める」と新事業拡大への意気込みを述べた。


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日刊工業新聞 2022年12月26日

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