川崎汽船が用船契約、「液化CO2船」の仕様
川崎汽船は、二酸化炭素(CO2)の回収・貯留(CCS)を手がけるノルウェーのノーザンライツと液化CO2運搬船2隻の長期用船契約を結んだ。ノーザンライツが欧州産業界が排出したCO2を回収し、ノルウェーの受け入れ基地まで輸送する。タンク容量は7500立方メートル。全長130メートル、船幅21メートル。ノルウェー船籍で建造され、2024年に従事する。
ノーザンライツは顧客企業から回収したCO2をノルウェー西部の受け入れ基地に輸送し、パイプラインによって海底2600メートルの貯留槽に圧入する計画を持ち、24年開始を目標に進めている。
川崎汽船の明珍幸一社長は、「数十年にわたる液化ガスの輸送のノウハウを生かし、液化CO2輸送という新たな事業領域に取り組む」とコメントしている。
日刊工業新聞 2022年12月20日