モーターで実用化へ、「高性能フェライト磁石」でネオジムと同等出力を実現した!
日立金属は高性能フェライト磁石「NMF15」を適用したモーターの最適化設計により、ネオジム磁石が一般的な電動車用駆動モーターと同等レベルの出力が得られることをシミュレーションで確認した。2030年頃のモーターとしての実用化をにらみ、自動車関連に提案活動を行う。
フェライト磁石ならレアアースを使用しないため、中国などに依存する資源リスクが軽減され、磁石のコストも従来の5分の1以上に低減されるという。
ネオジム磁石と同等レベルの出力は、フェライト磁石の搭載位置やサイズを最適化することで実現した。
NMF15は同社熊谷工場(埼玉県熊谷市)、傘下のNEOMAX九州(佐賀県武雄市)で生産しており、出荷できる状況にある。
日刊工業新聞 2022年12月15日