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パナソニックエナジーの車載電池、供給先EVが拡大中

円筒形を米新興に展開
パナソニックエナジーの車載電池、供給先EVが拡大中

パナソニックエナジーは23年から複数年にわたり米ルーシッド・モーターズに車載電池を供給する。

パナソニックエナジーは13日、同社の車載用円筒形リチウムイオン電池を、複数年にわたり米国新興電気自動車(EV)メーカーのルーシッド・モーターズの高級EV向けに供給すると発表した。2023年からEV「ルーシッドエアー」のセダンやスポーツ多目的車(SUV)などに車載電池「2170」を提供する。パナエナジーが公表している車載電池の供給先では米テスラ、米カヌーに続く3例目。日本と、24年度に稼働予定の米カンザス工場から供給する。

ルーシッドが今後発売予定のセダン「ルーシッドエアーサファイア」やSUV「プロジェクトグラヴィティ」を含む同社の全車種にパナエナジーの電池を供給する。契約年数や販売数量は明らかにしていない。当初は2170を供給するが、必要に応じて2170より高容量の車載電池「4680」の供給も検討していく。

本国内の生産工場は非公表だが大阪市住之江区、大阪府貝塚市、和歌山県紀の川市のいずれかから供給する見通し。24年度のカンザス工場稼働後も日本からの供給は続ける。パナエナジーはEV市場が拡大する北米を注力市場に定め「テスラ以外の顧客にも拡販活動をしていく」(同社)としている。


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日刊工業新聞 2022年12月14日

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