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コマツが19年ぶりフルモデルチェンジ、「全旋回式クローラーキャリア」の性能

コマツは特定特殊自動車排出ガス規制法(オフロード法)の2014年基準に適合した全旋回式クローラーキャリア「CD110R―3=写真」を2023年2月に発売する。履帯式の走行装置により、タイヤ式ダンプトラックでは作業が難しい不整地や軟弱地面、傾斜地などで土砂や資材を運搬する機械。災害復旧工事や無人化施工で需要が高まっており、約19年ぶりにフルモデルチェンジした。

従来機の信頼性や走行性能を継承しつつ、安全性や作業性、オペレーターの快適性を大幅に向上させた。消費税抜きの価格は4757万円。国内市場で年50台の販売を目指す。

最大積載質量は11トン。外形寸法は全長6000ミリ×全幅3310ミリ×全高3180ミリメートル。排ガス規制に対応した新開発のエンジンは、小型化しつつ出力を従来機比5%向上、燃料消費量は10%低減した。

安全性では過積載警告灯を標準装備したほか、慣性計測装置を搭載し傾斜角度を見やすくデジタル表示する。後方および右側周囲視認用カメラも標準装備し、視界性能を大幅に高めた。


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日刊工業新聞 2022年12月07日

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