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日本電産が成長分野「工作機械」で攻める、今度はイタリアメーカーを150億円で買収

日本電産は30日、イタリアの工作機械メーカーPAMAを買収すると発表した。投資額は非公表だが150億円ほどとみられる。買収完了時期は12月―2023年1月を予定。工作機械事業で海外メーカー買収は初めて。PAMAは横中ぐり盤などを手がけ、欧米やインドに販路を持つ。日本電産は今回の買収で工作機械のラインアップや販路拡大を狙う。工作機械事業を成長分野と位置付け、2月にもOKK(現ニデックオーケーケー)を買収した。

買収完了後は日本電産子会社の日本電産マシンツールとニデックオーケーケーが中心となって、PAMAと連携。アジア市場や欧米市場での売上拡大や製品開発における協業、生産最適化による納期とコスト改善などに取り組む。工作機械事業を含む「機械事業グループ」部門の売上高を26年3月期までに現状比約5倍の5000億円に伸ばす考えだ。

PAMAはイタリアと中国に拠点を持っており、21年12月期の売上高は約1億1830万ユーロ(約172億円)だった。経営陣は留任する。


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日刊工業新聞 2022年12月01日

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