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フリーランスと成長企業をマッチングするスタートアップが私募債で3億円調達

Hajimari(東京都渋谷区、木村直人社長)は、三菱UFJ銀行を引受先として私募債を発行し、3億円を調達した。社債の発行は今回が初めて。資金調達の主な目的はフリーランスマーケットでの認知拡大や、eラーニングキャリア研修システムなど新たなサービスの成長に向けた投資、人材採用。また、採用数は年間75人程度を予定している。同社は、IT起業家・フリーランスと成長企業のマッチング支援サービスをはじめ、人事や財務のプロを企業に紹介するサービスなどを展開している。

Hajimariは、副業人材を含むフリーランスマーケットでの認知拡大に向け、タクシー広告、ウェブ広告、エレベーターサイネージ、電車内広告などを通じてPRする。

一方で、フリーランスや副業人材の確保では、オウンドメディアとウェブ広告が主体となる。同社の集客ではオウンドメディア(2017年公開)を主体としたオーガニック(自然)検索経由が45%に上る。

紹介サービスとしては、現役の経営者・役員 による「社外メンター」紹介サービスなどもある。企業の成長過程においては、「私自身もメンターをつけたことがあり、メンターをつけたいという経営者は相当数いる」(木村社長)という。特に成長期にある企業の経営者は、事業面だけでなく人事やマーケティングなどを含め一人で目配せをする必要があり、社外専門家による助言にはニーズがあると見ている。

木村社長は、今後の事業方針について「フリーランス領域において、自社サービスの認知拡大やマッチングサービスの横展開により、競争に打ち勝っていきたい」とコメントした。

今回、Hajimariは、三菱UFJ銀の社会貢献型社債『世界が進むチカラになる私募債』により、資金調達した。同私募債は起債金額の0.1%(1案件あたり上限100万円)をESG 推進団体などへ寄付する仕組みとなっている。

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